各分野の専門職の魅力に迫る！

現代は高齢化が進んでいるので、介護問題が深刻になってきた。身体障がいや認知症など介護の種類や度合いは様々で、メディアでもときどき取り上げられるほど、家族の負担は大変なものである。そこで、国が介護保険制度を作ったので、それによって現在では様々な福祉サービスが現れた。福祉サービスを受けるためには介護申請が必要で、介護の度合いによって受けられるサービスの内容が違ってくる。そんな高齢化社会において、サービスの紹介と煩雑な手続きを行い、利用者と利用者が必要とする福祉サービスを結びつけるのがケアマネの仕事なのだ。

少しだけ介助が必要な人から寝たきりの高齢者まで、介護の度合いは色々。また、一人住まいから自宅で見守り可能な家族との同居まで、高齢者を取り巻く環境も多種多様で、それによって求められる福祉サービスも異なる。ケアマネは介護サービスを必要とする家族の要望を十分に聞き、病院や介護施設と連携を取りながら、なるべく利用者の意向に沿った手続きを行わなければならないのだ。

時間的制約や肉体の労力など、介護を行う者の負担は大変大きく、自分で気が付かないうちに肉体疲労や精神不安定症状を発症している人もいる。ケアマネは高齢者のためのサービスはもちろんだが、介護を行っている人の負担を取り除くための福祉サービスの提案も重要になる。いつ終わるかわからない介護を続ける家族の人生に大きく関わる仕事で、とてもやりがいのある仕事だといえるだろう。また、核家族化による老老介護が増えつつある今日、ケアマネの存在は、社会問題に大きくかかわる重要なものだともいえる。